生まれたときは「健康に育ってくれさえすれば、それでいい」
などと思っていたのに、だんだんそれが揺らいでくる。
(もちろん健康に育てるだけだって大変です。)
子どもは、親の思うとおりには育ってくれません。
そう、子どもは親の思う通りには育たないものなのです。
子どもは親とだけ生活しているわけではありません。
きょうだいと遊んだり、TVを見たり、一人で遊んでいるときだってある。
それに、子どもは家の中だけにいるのではないのだから。
保育園にも行ってるし、近所のお兄ちゃんとも遊ぶ。
大家さんにおやつをもらったりもする。
子どもは、そのそれぞれの経験の中で育っていく、
そう思って子どもの成長を観察していると、なかなか面白いものです。
親の気持ちにもゆとりが生まれます。
◆初めての三段論法
食事開始から30分あまり。皿の上にはおかずがまだかなり残っています。
食べるのに飽きたのか、立ったり座ったり。そして遊んだり。
私 「こうちゃん、ちゃんとおすわりして食べなさい!
耕平 「あのねえ、こうちゃん、ちいちゃいの」
私 「そうね」
耕平 「だから、たべられないの」 私にすりよる耕平。
耕平 「だから・・・」
私 「ん?」
耕平 「おかあさん、食べさせて」 私の膝の上に座り込む耕平。
耕平、いつの間に獲得したの? 三段論法!!
耕平、3才1ヵ月。
◆逆 襲
私の電卓を持ち出していたずらしている耕平に聞きました。
「ねえ、こうちゃん、何やってるの?」
耕平、こちらを見向きもせずに、そっけなく言います。
「いま、ボクおしごとしているんだから、ちょっと聞かないでね」
少し前のこと、私の仕事中に耕平があれこれ質問してうるさかったので、
「いま、お母さんお仕事してるんだから、ちょっと聞かないでね」
と言ったのを覚えていたようです。
耕平、3才6ヵ月。
◆よく見てる
家族そろって食事中のこと、ひじをついて食べるかおる。注意する夫。
「なんでいけないの?」と聞くかおる。
夫、答えにちょっと詰まる。
かおるに説明する私。マナー及び食事中の姿勢と健康との関係について。
「わかったか、かおる」と夫。
するとかおるはすかさず言う。
「お父さんは、いつも『わかったか』しか言わない」
絶句する夫。
かおる、5才8ヵ月。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
子どもは、身体だけでなくその内面も、日々成長しているのだなあと思います。
「親の言う通りのことしかしない子なんて面白くない」
「今日は何をしでかすだろうか」ぐらいの気持ちで見ていると、いろいろな発見があります。
親がそういう気持ちでいると、子どもものびのび行動するように感じられます。
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